晴耕雨讀Information
[玄の資料]


晴耕雨讀TOP
悠々自適
悠々発想
玄の資料
玄庵風景
ある風景

旅の青空
旅人幽思

イラスト
旅先小品
出来事
◎あることから、「今」を大事にして考えるため、、。そして、未来へ。
■川中島、、、漂う島

霧社事件(ムシャ事件)
私が、この事件を初めて知ったのは、故郷の台湾で教育を受けた時ではなく、第二の故郷である日本での留学時代の大学の図書館でした。最近、台湾の公共電視(公共テレビ)で、歴史ドラマ「風中緋櫻ー霧社事件」が制作され、放映されました。私はこのドラマの日本語版を期待して居ります。
霧社事件とは、1930年(昭和5年)日本の植民統治下の台湾で起こったとても悲惨な事件なのです。1930年10月27日、台湾の南投県霧社で台湾原住民(高砂族)はマヘボ社頭目のモーナルダオの指導の下、台中州能高郡蕃地霧社分室管内11社のうち6社の原住民が、霧社公学校の運動会に集っていた日本人に奇襲をかけ、134人(台湾人2人)を殺害しました。これに対し、台湾総督府は軍隊警察を出動させ鎮圧作戦を決行し、タイヤル族は、集団自決を含めて住民約700人ほどが殺害され死亡、モーナルダオは最後、マヘボ渓谷の密林で自殺しました。
生き残った500人程の人々は、 翌年、「以夷攻夷」という味方蕃原住民による報復によって200余人が殺害され、これが第二次霧社事件と言われています。
第二次霧社事件事件後、生存者はわずか300人程となり、「川中島」(現・仁愛郷清流)に強制移住させられたのです。。。。
それから約十三年後、太平洋戦争時には川中島で育った青年が「高砂義勇隊」として、先祖伝来の「蕃刀(ばんとう)」を持ち、南アジアの戦地に赴きました。
20人の中12人が戦死、8人だけが故郷へ、、、、、。

■ある忘れられた音符

故郷の古家、その片隅に、一冊の古くて味のある本を見つけました。私の父はその本をとても大切に保管しています。開いてみると、何か懐かしく、幼い頃祖父母がよくうたっていた唄がいっぱいありました。勿論、今でも多くの人々に知られている曲もたくさん載っているけれど、今ではすでに誰にも分からない曲も、いっぱいあると思います。
この本の時代に生きていた人間…その時代に生まれた人間達。人間と時代、人間と教育、その一本の見えない糸はしっかり繋がっています。時代には、生きていた人間の顔が素直に反映され、私たちはその中に、いろいろなものを見つけられると思います。
そして、この本の中からある「人間像」を見る事が出来、聞く事が出来ます。
これから一曲一曲をそのままで紹介したいと思います。大正十年発行。

Copyright(c)2003 SAN. All Rights Reserved