台湾鉄道の旅

やっぱり鉄道の旅!!


台湾鉄道は1891年、基隆〜台北間28.6kmにわたる線から鉄道歴史の幕が開きました。その後、日本統治時代には、更に多くの鉄道線が建設され、現在の台湾鉄道の基礎が確立されました。
今は電車で台湾島一周の旅が出来ます。駅舎は日本時代に建てられたものが多いので、懐かしの木造駅舎を見ることができ、また、ホームで駅弁を売る姿など、昔日本で当たり前に見られた情景が残されています。日本人から見ると昔の日本にタイムスリップした様に感じるかもしれません。
さぁ〜!旅に出ようか!!



平溪線〈瑞芳_十分_平溪_菁桐〉レール幅1067mm・全長12.9km

平溪線は基隆河の上流にある菁桐から侯硐を走るローカル線です。全線に渡って美しい溪谷美を堪能することができます。現在台湾で開通している鉄道の中で、最も歴史のある線路で、日本統治時代、線路沿いは鉱山採掘場としてにぎわいをみせていました。1912年7月に開通し、台陽鉱業株式会社が所有していましたが、その後1929年に当時日本統治時代の台湾総督府に転売されました。1980年代には平溪線鉱山採掘場は閉山しましたが、線路の部分は台湾鉄道局が保有することを決め、結果、現在の台湾鉄道三大ローカル線(平溪・内湾・集集)の一つとなっています。




■観光ポイント:
・十分駅(十分瀑布)

・平渓駅(平渓老街/天灯節)
・菁桐駅(菁桐老街)


集集線〈二水_集集_車埕〉レール幅1067mm・全長29.7km

台湾中部にある集集線は1919年に台湾電力株式会社が日月潭観光運輸開発の名目で1921年に開通しました。彰化県の二水から南投県の車埕に至るローカル線です。日本統治時代に水力発電所の建設資材輸送のために敷設された古い路線であり、駅舎など各所に当時のままの設備が現存しています。現在、南投県観光鉄道の愛称を付けられ、観光名所である日月潭へのアクセスルートの一つになっています。




■観光ポイント:
・車埕駅・水里駅
(日月潭)

・集集駅
(日本時代の木造駅舎)


内湾線〈新竹_内湾〉レール幅1067mm・全長27.9km

台湾北部の新竹から内湾に至るローカル線です。1944年頃日本統治時代、台湾総督府により建設が開始されました。しかし戦争末期の資材不足のため建設が中止、鉄路は未開通となりましたが、戦後、台湾鉄道局により改めて開通されました。開通当時は主に沿線で採堀される石灰石を輸送する目的のため、敷設されました。今も貨物輸送が主体となっています。




■観光ポイント:
・内湾駅


阿里山森林鉄道嘉義_奮起湖_阿里山〉・全長71.4km

阿里山森林鉄道は、日本統治時代当時、阿里山の木材資源(タイワンベニヒノキ/台湾紅檜)を平地へ輸送するために造られました。台南県に隣接する嘉義(ジャイー)県嘉義市北門駅から終点の阿里山駅まで上り3時間半、下り(終点は嘉義駅)3時間10分の道のりです。定期列車は1日1往復のみ。全長約72km、海抜31mの平地から、2274mの阿里山駅まで、急勾配の連続する登山鉄道で、間にはトンネル50ヶ所、橋は77ヶ所もあります。阿里山駅からは祝山線に乗り換えて祝山駅(台湾で一番高い鉄道駅・標高2,451m)まで行くことができ、朝日を観るため祝山展望台へ行く観光者でにぎわっています。現在、大勢の観光者に愛されている有名な登山鉄道の一つです。




■観光ポイント:
・奮起湖駅

・阿里山駅(阿里山)


台湾糖業鉄道・後壁線〈頂寮_烏樹林〉

台湾台南県後壁郷にある、台湾糖業鉄道の駅です。1994年新営から東山までサトウキビを輸送するために造られました。しかし1979年に旅客取扱廃止と共に殆ど廃線になりました。
2001年12月末に台湾糖業が「烏樹林五分車懷舊之旅」を開催し、元貨物線・後壁線に烏樹林~頂寮間がふたたび開業、トロッコ列車の運行を開始しました。烏樹林駅は月曜日休業です。

昔、台湾で糖業、林業会社などが運営している軽便鉄道を「五分車」と呼びます。軌間が762mmと標準軌の半分である所から五分車と言われました。



■観光ポイント:
・烏樹林駅

・台湾糖業


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